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九州を発達した雷雲が通過 大気の状態が不安定で降雹(ひょう)や落雷などに警戒

2025/04/14 11:07 ウェザーニュース

※動画が見られない場合はウェザーニュースの元記事からご覧ください

今日14日(月)は「寒冷渦」と呼ばれる上空に強い寒気を伴った低気圧が日本列島に近づいています。九州北部には発達した雲が接近し、朝から落雷も観測しています。

夜にかけては大気の状態が非常に不安定になり、西日本の広範囲で激しい雨や落雷、雹(ひょう)、突風の発生などに警戒が必要です。
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西日本各地で激しい雨や落雷に警戒

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今日14日(月)は上空5500m付近で−30℃以下というこの時期としては強い寒気を伴った低気圧が、朝鮮半島付近から日本海にゆっくりと進んできています。九州には発達した雷雲が接近し、雷を伴った強い雨や霰(あられ)、雹(ひょう)の降ったところがあります。
» 雨雲レーダー

寒冷渦は段々と東に移動し、午後は中国四国、夕方には近畿、夜には東海や北陸にも雨雲が拡大する見込みで、強い寒気と上空の気圧の谷の影響が合わさり、大気の状態が非常に不安定となり雨雲がかなり発達する予想です。

発達した雨雲が通過する際には、広範囲で雷を伴った激しい雨となり、雹(ひょう)や突風にも警戒が必要です。雷の音が聞こえたり、底が黒っぽい雲が見えたら、頑丈な建物の中に移動するなど、荒天となっている間はできるだけ外に出ず、安全に配慮して過ごすようにしてください。
» ウェザーニュースPro ひょうリスク・雷雨リスク

風も強まり、瞬間的には25m/s超の暴風のおそれ

低気圧の南側では広い範囲で風が強まる見通しです。九州北部ではすでに平均10m/s前後の強い風が吹き始めています。

午後にかけては西日本や東日本の太平洋沿岸では西寄りの風が強まり、瞬間的には25m/sを超えるような暴風となるおそれがあります。
山陰など低気圧に近い日本海沿岸も強風となる予想で、交通機関への影響が懸念されます。
飛来物などの危険性もありますので、雨や雷に加えて、強風への備えも欠かせません。

明日になると東日本や北日本でも雨雲の発達がしやすくなり、激しい雷雨となるおそれがあります。全国各地で荒れた天気に注意が必要です。
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